第10回ワークショップ「アートとオークション」

 オークションラボでは、ビジネスパーソン向けに定例ワークショップを開催しています。早いものでいよいよ10目を9月30日(月)の19時から開催します。今回の内容は、Auction Labらしく「オークションの実用」です。

 今回のスピーカーは施井泰平・スタートバーン株式会社 代表取締役、坂井豊貴・慶大教授です。会場は、有楽町・日比谷駅からすぐの「Place 171」。(株)Dolphins と(株)デューデリ&ディールのサロンスペースです。

 世界で一つしか商品は、相場の価格などあってないようなもので、価格設定(プライシング)はとても難しいです。美術品や土地はその好例で、そのような商品にはオークションが向いています。売る側が値付けするのではなく、買う側に競争的に値付けしてもらうのです。

 スタートバーンは「アート×ブロックチェーン」を掲げ、新たなアート流通・評価のインフラを構築する、いま大変な注目を集めているスタートアップです。施井泰平氏には美術品の価格設定や流通などについて、色々とお話しいただく予定です。

 また、美術品のオークションに、土地オークションの知見が活用できるのではないかといったことを、坂井が話します。オークションの実験研究もいくつかまとめて話す予定です。

 美術品の市場では「追求権」という考えが注目を集めています。通常、画家が客Aに絵を売って(プライマリー市場)、その絵が客Bに高額で転売されたときには(セカンダリー市場)、画家には一円もお金が入りません。しかしセカンダリー市場で値が上がるのは、そのときのその画家の活躍のおかげであり、画家にもお金の一部(数%)をまわそうというのが追求権の考えです。欧州や南米ではこの権利を認めている国が多くあります。所有権の概念がうつりゆくなか、価格設定はどう変わってゆくのか。お二人に話を伺います。

 近年、オークションまわりの経済学研究と、実務のコラボレーションは、世界的に盛んになってきています。しかし日本でその動きはほとんどありません。初めての方、前提知識がない方も大歓迎です。どうそ気軽にお越しください。

 本ワークショップは純粋に交流を目的としており、何かの販売(やそれに類すること)は行われません。参加費は無料、参加は事前登録制です。メールでauction-lab@dd-d.jp(担当:藤)まで、①お名前 ②ご所属 ③ご職業④連絡先 を記載のうえ、ご連絡ください。

会場:有楽町駅すぐ。地下鉄・日比谷駅直通 電気ビル南館15階「Place 171

Auction Lab

オークション・ラボは「オークション」のビジネス活用を考えるビジネスパーソンと研究者の交流スペースです。オンラインで情報を発信するとともに、オフラインでのワークショップを開催しています。