オークションラボでは、ビジネスパーソン向けに定例ワークショップを開催しています。これまで5回開催して、盛況が続いております。第6回目を5月16日(木)の19時から開催します。スピーカーは坂井豊貴・慶大教授です。会場は、有楽町・日比谷駅からすぐの「Place 171」。(株)Dolphins と(株)デューデリ&ディールのサロンスペースです。
近年、オークションまわりの研究と、実務のコラボレーションは、世界的に盛んになってきています。しかし日本でその動きはほとんどありません。初めての方、前提知識がない方も大歓迎です。どうそ気軽にお越しください。
マーケットデザイン(という学問分野)では「使える場面はなかなか無いが、使えるときは超強力」なメカニズムがいくつか開発されています。この分野のビジネス活用を目指す当ラボでは、今回はそのようなメカニズムを主に話します。
まずは前回からのオークションつながりで、まずは同時競り上げ式オークション(simultaneous ascending auction)の話をします。米国の周波数オークションで実用されており、何兆円もの収益を国庫にもたらしたものです(2013年に数えたときは累積収益が8兆円を超していました)。
私が知るかぎり、この方式は現在のところ、周波数オークションでしか実用されていません。しかし私はこの方式は、新築分譲マンションを売るのにも適していると思います。これについては、不動産オークションを実施している(株)デューデリ&ディールの方々にもご意見を聞いてみたいと思います。
また、この同時競り上げ式オークションですが、実はマッチング理論の「受入保留アルゴリズム」(ゲール・シャプレイ・アルゴリズム)と理論的には同じようなものです(Matching with contractsという一般モデルでは統一的に書けます)。日本ではこのアルゴリズムは、研修医と病院のマッチング、慶應義塾一貫校の学部マッチング、東京大学の学部マッチング等で実用されています。これは、今流行りの「マッチングサービス」で使えないものかなあと思うのですが、どんなもんでしょう。
本ワークショップは純粋に交流を目的としており、何かの販売(やそれに類すること)は行われません。参加は事前登録制です。メールでauction-lab@dd-d.jp(担当:藤)まで、①お名前 ②ご所属 ③ご職業④連絡先 を記載のうえ、ご連絡ください(GWの10連休中は、返答が遅くなることがあります)。
0コメント